「浄土三部経」(29)

 38 わたくしが覚りを得た後に、かの仏国土にいる生ける者どもが、あたかも第三の心の安定(第三禅)を得て燃えさかる苦悩のなくなった敬われるべき人・修行僧のような安楽さを得ないようであったら、その間はわたくしは、<この上ない正しい覚り>を現に覚ることがありませんように。


 39 わたくしが覚りを得た後に、かの仏国土に生まれた求道者たちが、希望する通りの仏国土のみごとな特徴や装飾や配置を、さまざまな宝石のあいだから気づき認めることができないようであったら、その間はわたくしは、<この上ない正しい覚り>を現に覚ることがありませんように。