「浄土三部経」(28)

 36 わたくしが覚りを得た後に、あまねく十方の無量・無数・不可思議・無比・無限量の諸仏国土にいる求道者たちが、求道者の行ないを実行しているのに、神々と人間との世間から敬礼されないようであったら、その間はわたくしは、<この上ない正しい覚り>を現に覚ることがありませんように。


 37 わたくしが覚りを得た後に、かの仏国土にいる求道者の中の誰かが、衣服の洗濯や乾燥や裁縫や染色をしようと思い立つと同時に如来が許された宝のような立派な新調の衣服を自分の身につけていることも気がつかないで、衣服の洗濯や乾燥や裁縫や染色の仕事をしなければならないようであったら、その間はわたくしは、<この上ない正しい覚り>を現に覚ることがありませんように。