14.往生
「選択集」 往生といふは、此を捨て、彼に往き、蓮華に化生するなり。
浄土に往き、蓮台の上に生れる。
自力門 成仏 此土成仏 生きながらにしての成仏
他力門 往生 彼土往生 厭離穢土欣求浄土
南無と阿弥陀仏との二つが「即」に消え去るのが、名号の当体である。「即」とは不二を意味する。帰依する人と、帰依される仏とが、不二となるその当体に、往生が現成するのである。往生は人が往生するというが、往生は人と仏とが不二なる時の姿なのである。それ故南無阿弥陀仏を離れて往生はなく、往生とはこの六字に即することである。