「経済学批判」(1)
![経済学批判 (岩波文庫 白 125-0) 経済学批判 (岩波文庫 白 125-0)](https://images-fe.ssl-images-amazon.com/images/I/51FK0up6eiL._SL160_.jpg)
- 作者: カール・マルクス,武田隆夫,遠藤湘吉,大内力,加藤俊彦
- 出版社/メーカー: 岩波書店
- 発売日: 1956/05/25
- メディア: 文庫
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岩波文庫、カール・マルクス著、武田隆夫・遠藤湘吉・大内力・加藤俊彦訳「経済学批判」を読む。岩波文庫版は1956年5月第1刷発行で、持っているのは、1969年6月10日発行の第17刷、定価★★★である。
岩波文庫版は、アドラツキー版(インスティチュート版)を定本としており、内容は以下の通りである。
「経済学批判」の準備ノート[ノート第2分冊]
「経済学批判序説」
序言(秀註=唯物史観の公式を含むことで有名)
本文
エンゲルスの評(1859年8月)
カウツキー版の序文(新版第1刷および第2増刷)
アドラツキー版の序文
ただし、編綴の順序はこの通りではない。
「経済学批判」は、マルクスの経済学研究15年の成果であるが、同時に「資本論」第一版に8年先立つ先行的な著作でもある。したがってまた、マルクスの主著である「資本論」理解の手がかりであり、手引きである。
もともとこの書は、第一分冊として刊行されており、マルクスは不定期で分冊を続刊するつもりであったが、その企ては「資本論−−経済学批判」として、エンゲルスの助力により、マルクスの死後に完成した。