「浄土三部経」(72)

 19 この故に、ここにいる或る求道者が、
   『わたしの国土もまたこのようでありたい。
   わたしもまた、名や音声を聞くことにより、また、わたくしに見えることによって、
   多くの生ける者どもを迷いから解き放ちたい。』と願うなら、


 20 かれは疾く疾くすみやかに、
   <幸あるところ>という世界に急ぎ往け。
   まず無量寿仏のみもとに行きて、
   千億のみ仏たちを供養せよ。


 21 かれらは、幾億の多くの仏たちを供養して、
   神通力をもって多くの国土に往き、
   幸ある人たち(諸仏)のみもとにて供養をなしおわりて、
   朝食の前に<幸あるところ>に帰るであろう、と。