「浄土三部経」(50)

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 <幸あるところ>という世界にいる生ける者どもは、どのような宮殿でも、種々の宝石でできた百千の尖塔に飾られ、種々の天界の布をうちかけられ、美麗な座布団を敷いた宝石の長椅子のあるような宮殿を欲するときは、正にそのとおりの宮殿が、かれらの前に現われる。かれらは思うままに現われ出た諸宮殿のなかで、それぞれ七千の天女に侍かれ、敬われて、住み、戯れ、喜び、逍遥するのだ。