「浄土三部経」(44)

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 アーナンダよ、かの無量光如来の<教えを聞くのみの修行者>の集いは無量なのだ。
 たとえば、神通力の自在に達した修行僧マウドガリヤーヤナは、巧みな努力によって一昼夜のうちに三千大千世界のあらゆる種類の星を数えられたであろうが、このような神通を持つ者が百千億・百万も居たとして、かれらが百千億・百万年の間、他のことはなにもしないで、無料光如来の最初に集められた<教えを聞くのみの修行者>たちを数えたとしても、これらの数え手たちは、百分の一も、千分の一も、百千分の一も、乃至、ごく小部分をも、譬えられる数をも、近似した数をも算えることができないのだ。