「浄土三部経」(42)

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 師は言われた−−「アーナンダよ、かの如来は過ぎ去ったのでもないし、未だ来られないのでもない。<無上の正しい覚り>を現に覚ったこの如来・敬わるべき人は、これより西の方向に、百千億・百万番目の仏国土である<幸あるところ>という世界に現に住し、身を養い、日を送り、法を説いていられる。<無量光>と名づけられる如来・尊敬さるべき人・正しく目覚めた人は、無量に多くの求道者たちにとりまかれ、無限の、<教えを聞くのみの修行者>たちに尊敬せられ、限りなくみごとな仏国土を完成しておられるのだ。