2008-10-29 等持院参拝(5) 等持院について、その弐。 川島雄三監督の『雁の寺』(62)はこの等持院で撮影された。作品も素晴らしいが、若尾文子の美しさが眼に焼きついている。 「雁の寺」の原作は水上勉で、この作品で直木賞を受賞している。彼は11歳から親元を離れて相国寺塔頭瑞春院に小僧として住み込んでいて、その時の経験がこの作品に結実している。瑞春院は別名「雁の寺」と呼ばれ、円山派の画家上田萬秋描く雁の襖絵で有名である。 水上勉は実は13歳からは等持院の徒弟となっている。 写真は等持院方丈