「浄土三部経」(23)

28 もしも、わたくしが覚りを得た後に、かの仏国土における善根を積むこと極めて少ないいかなる求道者であっても、少なくとも高さが千六百ヨージャナある彩りすぐれた菩提樹を認め知るようなことがないようであったら、その間はわたくしは、<この上ない正しい覚り>を現に覚ることがありませんように。


29 もしも、わたくしが覚りを得た後に、かの仏国土にいる生ける者が、説示したり、(経文を)誦えたりせねばならぬことがあったとして、かれらすべてが、とどこおりの無い理解表現力を得ないようであったら、その間はわたくしは、<この上ない正しい覚り>を現に覚ることがありませんように。