「浄土三部経」(0)

hanadahidejirou2008-09-16

 思うところあって、今日から「浄土三部経」(上・下 岩波文庫)を読む。
 浄土三部経について簡単に紹介するには、訳註者中村元の「まえがき」が最適だ。


 仏教諸経典のうちで日本人一般の心に最も深く感化を及ぼしたものは、恐らく浄土三部経であろう。浄土教は日本仏教のうちで最も多くの信者をもっているし、浄土教以外の諸宗派でも浄土教から直接間接に多大の影響を受けている。かなり多くの日本人に認められる謙虚で誠実な心情は浄土教と無関係ではないであろう。その浄土教の根本経典が浄土三部経なのである。
 浄土三部経とは、次の三つの経典をいう。
 一、『仏説無量寿経』二巻。
    「大無量寿経」ともいい、略して「大経」という。
 二、『仏説観無量寿経』一巻。
    略して「観経」という。
 三、『仏説阿弥陀経』一巻。
    略して「小経」という。