廣松渉「今こそマルクスを読み返す」(2)

 緒言 今なぜ読み返しなのか。
 正統的・主流派的な解釈、スターリン派のマルクスレーニン主義体系、それに有形・無形(無意識的)に影響を受けた翻訳、訳者によるバイアス、こういうことからマルクスを解き放つ必要がある。
 これは廣松の緒言を読んで秀が思ったことだが、労働者の解放を目指したマルクスを解放しなければならないとは! なんという皮肉。