「選択本願念仏集」(2)

hanadahidejirou2007-10-17

 「選択本願念仏集」は九条兼実の懇請により、法然が浄土の経論から要文を集め、安楽坊遵西、真観坊感西のちに西山上人と呼ばれることになる證空に書かせた。その草稿本は京都廬山寺現存(重文)、そのタイトル「選択本願念仏集」と「南無阿弥陀佛 往生之業念佛為先」の21文字は法然上人の真筆である。
 奈良県当麻奥院(往生院)に「元久元年十二月十七日 源空(花押)」の証判奥書を有する書写本が所蔵され、これも上人の真筆と見られている。
 開巻第1行 
   南無阿弥陀仏 往生の業には念仏を先とす