「選択本願念仏集」(0)

選択本願念仏集 (岩波文庫)

選択本願念仏集 (岩波文庫)

 「南無阿弥陀仏」の次は、これだ。法然その人が書いた「選択本願念仏集」。
 柳宗悦の解説で浄土門の教えを概観し、また、法然に始まる浄土教が、親鸞、一遍へとどのように発展し、あるいは変化しようとしたか、を学んだ。いや、浄土教の教えは、法然から一遍へと深化し、純化したのだ、と柳は言いたかったようにも思える。
 ここで、法然の「選択(せんちゃく)本願念仏集」を読むことにする。その後は、「浄土三部経」へと進むつもりだが、それはまだ先のこと。