「資本論初版 第1章」(72)
〔第6項 次章への移行〕
商品は使用価値と交換価値との直接的な統一であり、従って対立する二者の統一である。従って、それは直接的な矛盾である。〔従って〕商品をこれまでのように、ある時は使用価値の面から、またある時は交換価値の面からと分析的に考察するのを止めて、それを一つの全体として、実際に他の商品に関係させてみるや否や、この矛盾は展開されずにはいない。しかるに商品が現実に互いに関係し合うということは、それが交換される過程ということである。(秀註 「第1章 商品」本文はここで終わる。)