「経済学批判」(12)

 「序説」三のラスト
 ここでマルクスは篇別を示す。


 篇別は明らかにつぎのようになされなければならない。(1)一般的抽象的な諸規定、したがって多かれ少なかれすべての社会形態に見られる諸規定。(2)ブルジョア社会の内部の仕組をなし、かつ基本的諸階級の基礎となっている諸カテゴリー。資本、賃労働、土地所有、それら相互の関連。都市と農村。三大社会階級。これらのあいだの交換。流通。(私的)信用制度。(3)ブルジョア社会の国家形態での総括。それ自身との関連で考察すること。「不生産的」諸階級。租税。国債。公信用。人口。植民地。移住。(4)生産の国際的関係。国際的分業。国際的交換。輸出入。為替相場。(5)世界市場と恐慌。