「浄土三部経」(40)

11 人々の王よ。もしも、わたくしが覚りを得て、
   このような請願が成就するならば、
   この大千世界(秀註=全宇宙)を震動させよ、
   天人の群れをして虚空の中から花を降らせよかし。


12 〔ダルマーカラのことばに応じて〕、大地は震動し、花は雨と降った。
   数百の楽器は空中に鳴り響いた。
   天の甘美な栴檀の抹香が撒かれた。
   (空中に声あって言う)
   『彼は来世に仏となるであろう。』と。


 こうして法蔵菩薩は無量光・無量寿仏となった。この天の声とは一体誰だったのだろうか。