”Through the Gates of the Silver Key”(38)その2

<導くもの>はこの眠りに与らなかったが、何か微妙な音声を欠くやり方で、なおも指示を与えているようだった。<一同>に夢見させることを望むそのイメージを、教えこもうとしているらしかった。そしてカーターは、<古のものども>のそれぞれが指示された想念を思い描くにつれ、自分の人間の目にも見える顕在化の核が生まれるということを知った。<異形のもの>すべての夢が一体化したとき、その顕在化がおこり、カーターの求めるもののすべてが、精神集中によって物質化するのだ。カーターはそうしたものを地球上で目にしたことがあった−−インドで、車座になって坐る達人(アデプト)たちの投射され組合された意志が、一つの思いに触知できる実体をとらせるところを目撃していた。そしてあえて口にする者さえ稀な古さびたアトラアナアトにおいても。