「ドイツ・イデオロギー」(8)

ラストの部分には、マルクスの筆跡で、こう記述してある。
諸個人は常に自分から出発してきたし、常に自分から出発する。彼らの諸関係とは、彼らの現実の生活過程の諸関係である。彼らの諸関係が彼らに対して自立化するということが、そして彼ら自身の生の諸威力が彼らを凌駕する諸威力になるということが、一体どこから生じるのか?一語でいえば、分業からである。分業がどの段階にあるかは、その時々の生産力の発展に依存する。
土地所有、共同体所有、封建的所有、近代的所有。身分的所有、マニュファクチュア所有、産業資本。
草稿のこの頁の欄外にエンゲルスが、おそらく1883年以降に、この著作のタイトルを書き込んでいる。
フォイエルバッハ
唯物論的な観方と観念論的な観方との対立
と。
エンゲルスとマルクスはこの著作を完成することはなかったが、その思想は完成している。革命的プロレタリアは国家を打倒しなければならない。その道筋がこの著作に示されている。
この新編輯版には付録と補録がついている。補録は「フォイエルバッハに関するテーゼ」と題されていて、マルクスの手帳に書かれた覚書で、エンゲルスが1888年に発表した「フォイエルバッハ論」の付録に収められたものである。その覚書のラストの文言は有名である。
哲学者たちはただ世界をさまざまに解釈してきたにすぎない。肝腎なのは、世界を変革することである。