『白ゆき姫殺人事件』
描き方として、まさに現在的。だが、その内実は、普遍的。だから、面白いし、小さい。まア、よくできたお話、というところか。ただ、ラス前のアンの通信(ローソクによる交信)や、オーラスの擦れ違いは映画的、と言っておこう。
DCPによる上映だが、それには大変疑問を感じる。
琵琶湖を廻る(23)
早朝ジョギングで芹川沿いに琵琶湖まで出る。
湖(うみ)の月 波に漂い 比叡(やま)は雪 秀
『逆転裁判』
三池崇史監督作品『逆転裁判』。まったく予備知識なしで、つまりゲームをベースにしたものとは思いもせずに、観てしまった。まあ、イケるのではないか。
パターンは分かってしまうし、キャラも分かるし、コイツが怪しいとも分かるし、そういう意味で安心して見られる、という感じはある。そしてほんのちょっとひねったところもあるのだが、映画を観ている充実感にはたどり着けない。もちろん、こういう軽いシャシンなので、映画としての重厚感を望んではいけないのだが、もう少し跳んでいた方がよかったと思う。『逆境ナイン』レベルの跳ね方が欲しかった。
もともとこのシャシンを観る気になったのは、高宮駅、旧豊郷小学校でのロケ、という惹句に目が留まったから。